2019.5.2 昼下がりのほんの数十分の出来事。
アイスを買って
公園で食べよう
次女と約束して家を出たら
みるみる曇って
アイスを食べるには肌寒い気温になった
屋根のあるベンチがいいね
と話したら 運よく 屋根のあるベンチが空いていて
次女と座って
コンビニの袋をあさる
体が冷えてるからか アイスがあまり美味しくなくて
でも 寝転がって
アイスを食べながら 空を見た
屋根を挟んで左半分が灰色の重い空
右半分が白い雲の浮かぶ水色の空
しばらく ふたつの空を交互に眺めていると
風がじめっと 木々の葉を揺らした
みるみるうちに 灰色の重い空に覆われて雨が降りだす
わたしは アイスにかぶりつきながら
空を眺め
次女はアイスをくわえながら 雨の中に飛び出して 走り出した
走り出す次女の姿に思わずわたしも飛び起きて
中粒の滴に釘付けになった
みるみる 濡れていく姿が可笑しくて可笑しくて
次女と お腹の底から笑った
鼻と鼻をくっつくて おでことおでこを合わせて笑った
雲も 一緒に笑うように風を起こし
太陽がさした
神様がいるみたい…
そうつぶやきながら カメラを空に向けた
一瞬の出来事
まるで 違う世界にワープしたように
大地や雨や風や日差しや木々や花たちと
同じ場所 に 誘われた気がした。
昼下がりの ほんの 数十分の 出来事。